お位牌の正しい<置き方・祀り方>は?お仏壇の中での配置基本ルール

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お位牌の正しい<置き方・祀り方>は?お仏壇の中での配置基本ルール

お位牌の正しい<置き方・祀り方>

お仏壇の中の配置を意識したことはありますか?

「お仏壇を掃除していたら、位牌をどこに置いていたか分からなくなった」
「お位牌の数が多くて、どう並べたら良いのか分からない」

お位牌の<置き方・祀り方>について、よくこのようなご質問をいただきます。
お仏壇の中の配置にはいくつかの基本ルールがありますので、お位牌の<置き方・祀り方>を決める際にも参考にしていただければと思います。

(1)お仏壇の中でお位牌を置く場所はご本尊よりひとつ下の段

お仏壇の中にはいくつか段がありますよね。
上段はお仏壇の中でも上座となる場所です。

では上座に祀るものは何かご存知でしょうか。

正解は「御本尊」です。

お仏壇はもともとお寺をミニチュア化したもの。
元々は、信仰される宗派の寺院の御本尊を家に祀るために作られたものでした。
宗派の中心になる御本尊は、お仏壇の上段中央に祀られます。

参考記事:お仏壇って何?
https://www.wakabayashi.co.jp/homeuse/journal/001/

基本的には一番上がご本尊・両脇(仏像や掛け軸)をお祀りする場所になります。
そのためお位牌はひとつ下の段からお祀りするのが一般的です。

オープン型のお仏壇で段差がないものをお使いの方は「仏の台」という仏具などを使って、お位牌よりも御本尊を一段高くされるとよいでしょう。

(2)ご先祖様は右側から

一番上の段に加えて「右側」も上座にあたります。
そのため、右側にご先祖様から順にお祀りします。
一般的にご先祖様のお位牌がすでにある場合は、お仏壇に向かって右側が上座になるので、ご先祖様の位牌から順にお祀りしていきます。
亡くなった順番ではなく、生まれた順になるのです。

(3)ご本尊や両脇(左右の掛け軸)のお顔が隠れないようにする

お位牌を一段下に置くとご本尊や両脇(仏像や掛け軸)のお顔を隠してしまう事があります。
このような場合は失礼になってしまうので、お仏壇の中にスペースがあればもうひとつ下げてお位牌を置くか、多少順番を変えてお祀りすることもあります。

無宗教の場合など御本尊がない場合には、お位牌を一番上に置くなど、自由に配置いただいて問題ございません。
それでも、「どう置いていいの?」と悩まれた際には、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

お位牌の正しい<置き方・祀り方>のために押さえたいポイントまとめ

お位牌を置く場所が分からなくなったら、

(1)ご本尊より一つ下の段からお祀りする
(2)向かって右側が上座になるので、ご先祖様から順にお祀りする
(3)ご本尊や両脇(左右の掛け軸)のお顔が隠れないようにする

を参考にしていただければと思います。

※本記事では一般的な<置き方・祀り方>をご紹介しております。