新作・盆飾りセット「TOU」発表

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新作・盆飾りセット「TOU」発表

株式会社若林佛具製作所(本社:京都府京都市、代表取締役社長:若林 智幸)は、2022年6月8日(水)清水慶太氏デザインによる盆飾りセット「TOU(とう)」を発表、京都本店及びお仏壇・仏具のオンラインショップ「なごみ工房」各店で販売開始いたしました。

「お盆」は、昔から続く家族が集まる行事のひとつ。故人や祖先の霊が年に一度家に帰ってくるとされ、祖霊を迎えて、感謝・供養する催しです。お盆の時期には、親族が揃って実家に集まり、盆提灯や仏前にお供え物をするなど、お飾りを準備していた記憶がある方もいらっしゃると思います。近年では、ライフスタイルの変化やそもそもお仏壇の無いご家庭も増え、お盆という行事も形式化し、その背景にある文化性や日本人ならではの精神性も希薄になりつつあります。

お盆のお飾りにはそれぞれに大切な意味があります。例えば盆提灯は、祖霊が迷わず家に帰ってこられるように目印の役割を果たします。精霊馬と言われるナスやキュウリに割り箸や爪楊枝をさして見立てる馬や牛には、来る時はいち早く帰ってきて欲しい、お戻りになる時はゆっくりとお土産もたくさん持ち帰って欲しい、といった先祖への優しさと感謝が込められています。そんな“心づかい”は今を生きる家族にとっても大切な縁に繋がっています。

温もりを感じるシンプルなデザインが特徴の「TOU」は、ひとつひとつのお飾りを職人が手仕事で作り、お盆やお飾りの意味を紹介する冊子も付属しています。お盆飾りの意味を知り、飾りつけを楽しみながら、家族はもちろん他者を思いやる気持ちを育むことに繋がって欲しいという想いから誕生した製品です。精霊馬・精霊牛・蓮の葉・おがらといったお盆飾りに必要なアイテムを、飾り台にもなるパッケージにセット。お盆やお飾りの意味を紹介する冊子も付属しますので、意味を学びながら飾り付けをお楽しみいただけます。


伝えたい想いがある
つなげたい縁がある

TOUは、訪う(=訪ねる・訪れる)に通じる日本の言葉です。祖先や離れた家族が集う場所、それは訪ねる人にとっても迎える人にとっても大切な心の触れ合いであるはずです。ぜひともご家族やお子さん、お孫さんと一緒にお盆の飾り付けを通して、楽しみながら生まれる会話が皆さまの家族の縁を深めてくれる機会になることを願っています。

それぞれに意味が込められたお盆飾り
意味を知りながら楽しむお盆飾り
お盆飾りの意味を紹介する冊子
温もりを感じるウォールナットの牛と馬
職人手漉きの“まこも紙”を使用したパッケージ
国内の麻農家で生産された「おがら」

<盆飾りセット「TOU」販売店>

○京都本店
住所:京都府京都市下京区七条通新町東入
電話:075-371-3131(代)
https://www.wakabayashi.co.jp/shop/

○オンラインショップ「なごみ工房」各店
若林佛具製作所が新たにプロデュースするお仏壇・お仏具の専門サイトです。
https://nagomi.wakabayashi.co.jp/lp/new-product/202206/index.html

その他、販売店情報は下記よりご確認いただけます。
https://www.wakabayashi.co.jp/information/retailshop/


清水慶太 / 株式会社クリエイティブノルム 代表取締役、 東京藝術大学 非常勤講師、more trees 賛同人

1974年東京都に生まれ、幼少期を米国で過ごす。東京藝術大学美術学部デザイン科を経て、2000年同大学院美術研究科修士課程修了。03年にイタリア・ミラノでの活動を開始し、06年に帰国。現在は吉祥寺に事務所を構える。グッドデザイン賞受賞、デザインレポートアワード(独)ノミネート。オリベデザインセンター(岐阜)やモンテレイ工科大学(メキシコ)、中国人民大学(中国)などでレクチャーやワークショップを行うなど、人材育成にも積極的にかかわっている。

https://www.keitashimizu.com/

Photo:Mitsuyuki Nakajima